ロック・シーンを代表する伝説的なバンドとして知られるクイーン(Queen)。彼ら4人が辿った軌跡と、フロントマン、フレディ・マーキュリーの知られざる真実を綴った伝記的映画『ボヘミアン・ラプソディ』が2018年11月9日(金)に公開されました。

この映画はクイーンのギタリスト、ブライアン・メイとドラマー、ロジャー・テイラーが自ら音楽プロデューサーを担当。ムーヴィング・ディレクターの指導を受けてフレディの癖や仕草を細部まで再現した主演のラミ・マレックの名演の他、フレディの歌声も劇中に多数使用しながら、伝説のバンドの軌跡と舞台裏を紐解くファン必見の映画作品になっています。とはいえ、フレディの死後からゆうに27年が経過している現在、クイーンのことをよく知らないという音楽ファンも多いはずです。そこで今回は、この偉大なるロック・バンドの魅力とその歩みを改めてまとめてみましょう。

クイーンの魅力とは?

クイーンの前身となったのは、大学生時代に知り合ったギタリストのブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーが結成したロック・バンド、スマイル。このバンドは〈マーキュリー・レコード〉から一度デビューするも、すぐに解散してしまいます。バンドをふたたび結成するためにボーカリストを探す2人の前に現われたのが、前身バンドのボーカリストの友人だったフレディ・マーキュリーでした。バンドはそこにベーシストのジョン・ディーコンを加え、フレディのアイディアでクイーンというバンド名で活動を開始し、1973年にアルバム『戦慄の王女』でデビュー。当時のクイーンは英国ハード・ロックの系譜に連なるバンドとして、徐々に人気を博していきます。とはいえ、彼らがこの頃から他のバンドと一線を画していたのは、ときに組曲のように1曲の中でガラリと姿を変える複雑な楽曲構成。のちに音楽シーンを席巻するクイーン特有の音楽性の萌芽はこの時点で確かに生まれていました。

その後、バンドは『クイーンⅡ』を経て、1974年には『シアー・ハート・アタック』を完成。この辺りからオペラ的な方法論を取り入れてサウンドはより壮大になり、1975年の4作目『オペラ座の夜』で、いよいよ全英1位を記録します。以降のクイーンはまさに黄金期を謳歌するようにさらなるヒット曲を連発。1976年の『華麗なるレース』も大ヒットを記録します。中でも『オペラ座の夜』の収録曲であり、今回の映画のタイトルにもなった“ボヘミアン・ラプソディ”は6分を越える楽曲でありながら、全英チャートで9週連続1位を獲得。この時期のクイーンを象徴する楽曲となりました。

Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video)

とはいえ、そうして手に入れたドラマティックなサウンドを一度封印し、バンドは次作でシンプルなサウンドに回帰します。それが1977年の『世界に捧ぐ』でした。この作品には“ウィ・ウィル・ロック・ユー”や“伝説のチャンピオン”などを収録。パンクが盛り上がりつつあった当時の時流とも繋がりながら、構成要素をそぎ落とした楽曲で、バンドの人気をアメリカにも広げるきっかけを作りました。

Queen – We Will Rock You (Official Video)

Queen – We Are The Champions (Official Video)

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