3月5日(日)に幕張メッセにて開催された<Red Bull Jukebox 2023>の全貌を追ったドキュメンタリー映像作品がRed Bull TV(視聴無料)で配信開始された。

渋谷龍太やAwichも参加、<Red Bull Jukebox 2023>を追ったドキュメントが公開

<Red Bull Jukebox 2023>に出演したのは、あらゆる楽曲を自分の世界観で歌いこなすシンガーソングライターの優里。豪華コラボゲストにはSUPER BEAVER渋谷龍太、ヒップホップ界のクイーンAwichが登場。13,000人が来場した今回のライブは、優里にとって地元幕張で行うこれまでで最大規模のワンマンライブとなった。

その全貌をレッドブルだけのドキュメンタリー映像作品として、4月28日(金)からRed Bull TVで配信。舞台裏映像&豪華出演者インタビューを交えて、当日の様子を追う。

優里出演<Red Bull Jukebox 2023>を追ったドキュメンタリー映像作品がRed Bull TVで配信開始|辛酸なめこによる作品紹介も music230428-redbulljukebox1
Photo by Suguru Saito

優里のファン・辛酸なめ子が寄稿

本作品について、優里のファンであるという漫画家/コラムニストの辛酸なめ子の寄稿文が到着した。

「いつものライブとは全く違うものになると思います」と優里本人も言っていましたが、<Red Bull Jukebox>はここまで観客に決定権があるのかと驚きの連続でした。「このライブの筋書きは君次第。」というキャッチフレーズの通り、歌ってほしい曲から、演出、“ドライフラワー”のアレンジなど、観客の投票や拍手などで決まり、会場は臨場感と一体感に包まれていました。新しい試みのイベントですが、開幕前に優里は「やることはいつもと変わらない。歌しか歌えないので皆に助けられながら一番いいものを届けたいなって思います」と意気込みを語っていました。
 
“ドライフラワー”をパンクロックとEDM、どちらのアレンジが良いのか決める<GENRE PICK>では、事前投票によってパンクロックに決定。ドキュメンタリーでは、スタジオリハーサルでパンクロックのアレンジに試行錯誤する姿が映しだされていました。そして実際にステージの上で披露されたのは……途中からドラムやギターが激しくなって疾走感あふれる“ドライフラワー”。原曲が、別れて1〜2年引きずっているとしたら、パンクロックVer.は数ヶ月で吹っ切れたような、生き急いでいる感が爽快でした。 
 
優里が共演してみたいアーティストを選ぶ<ARTIST PICK>ではSUPER BEAVERの渋谷龍太が登場。音楽性を認め合う同士なだけあって気が合うのか、リハーサル映像では2人ともキャップにピアス姿でした。ライブ当日はわざとおそろいのコーデにしたのかと思うくらいで、2人とも半袖のきれいめシャツにオフホワイトのパンツという上下。ライブ中は、時々視線を交わし、ファッション同様息が合っていました。お互い触発し、個性を引き出し合っていて、素晴らしいコラボでした。「今日唯一、一点後悔してること! 衣装がかぶったこと!」と最後に渋谷龍太がコメント。そんなハプニングも楽しいです。
 
優里のサービス精神にも感動させられました。どちらの曲が良いか拍手の量で決める<LIVE PICK>では、“シャッター”と“レオ”の2曲とも拍手のボリュームが同じという現象が起きて、結局両方歌ってくれたり、トロッコと飛行船の演出どちらにするか、観客がゲートをくぐった数で決める<FAN PICK>ではトロッコが選ばれたのに、アンコールでは飛行船も見せてくれたり……。
 
観客の選択が生かされたライブの最後には、優里が「ひとりひとり自分の人生を選択することを怖がらないで欲しい」というメッセージを伝えました。実際、イベントの成功体験をもとに、観客は今後の人生も自信を持って選択していけそうです。

辛酸なめ子

【予告編】Red Bull Jukebox ドキュメンタリー映像

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