神戸を拠点にTVドラマ/映画など様々な作品/アーティストに楽曲を提供するなど多方面に活動を広げ、先月メジャー4作目となる最新アルバム『RUN』をリリースしたtofubeats

このアルバムでは自身の作品ではじめてゲストを一切招くことなく、自らの歌とトラックのみで全編を構成する初めての試みも話題を呼びました。とはいえ、今も地元・神戸で暮らし、メジャー・シーンの喧騒とは一線を置いた歩みを続けるtofubeatsの活動には、様々なコラボレーターの存在が大きく影響を与えてきました。ここではキャリアを振り返りながら、そんなコラボレーターたちとの繋がりを伝える主要曲をまとめてみようと思います。

tofubeatsの活動に影響を与えたコラボ楽曲を一挙紹介!

まだ大学生だった初期のtofubeats作品のコラボレーターとして知られていたのは、オノマトペ大臣や仮谷せいら、okadadaといった関西の朋友たちでした。先立ってアナログ盤が発売され、2012年に配信限定シングルとして再パッケージされた初期の代表曲「水星」でタッグを組んだのが、地元の先輩であり、よき理解者/コラボレーターとして知られていたオノマトペ大臣

水星/tofubeats

tofubeats – 水星 feat,オノマトペ大臣(PV)

そして仮谷せいらともtofubeatsが彼女の楽曲アレンジを担当するなど初期から交流があり、デジタルEP版の「水星」には彼女の歌唱バージョンが収められています。また、DJ/トラックメイカーokadadaとは、ユニット・dancinthruthenights(ダンシンスルーザナイツ)を結成。SeihoとAvec AvecによるSugar’s Campaignとのスプリット盤『ダブルトラブル ~4人は仲良し~』は、2010年代の関西DTMシーンの重要作でした。

一方で、リミックスもコラボレーションの一種とするならば、2009年にももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)のインディーズ2作目のシングル『未来へススメ!』に収録された「ももいろパンチ(tofubeats Remix)」も、彼の初期を代表するコラボレーションと言えるはず。メンバーのボーカルを奇抜にエディットしたこの楽曲は、この時点でも後に音楽シーンを席巻するtofubeatsらしさが感じられる楽曲になっています。リミックスは2012年に入ると急増し、9nineやねごと、さよならポニーテールといった若手アーティストから、YUKI、小泉今日子、曽我部恵一BANDといったベテランまで様々な形で広がることに。こうした初期のリミックス曲のいくつかは、後に『university of remix』にまとめられました。

ももいろパンチ/ももいろクローバー

ももいろクローバー/ももいろパンチ(MOMOIRO CLOVER/MOMOIRO PUNCH)

そうした活動の広がりも受けて、2013年に自主リリースした初アルバム『lost decade』では、より幅広いアーティストとのコラボレーションを開始。オノマトペ大臣や仮谷せいらとともに、このアルバムには「Les Aventuriers」に参加したPUNPEEや「Fresh Salad」でタッグを組んだSKY-HI、「夢の中まで」に参加したERA、「No.1」で共演したG.RINAなど様々なアーティストが参加。インディーズで活動を続けてきた10年間の集大成的作品として、様々なボーカリスト/ラッパーが作品を彩っています。とはいえ、こうした面々は、ERAやSKY-HIのように初めて作品に参加した人々もいれば、「水星」のアナログ盤にリミックスを提供していたPUNPEEや、『MASHED PIECES #2』にtofubeatsが参加していたG.RINAなど、以前から所縁のある面々も多数。

Les Aventuriers」/tofubeats

Les Aventuriers feat.PUNPEE (from album “tofubeats – lost decade”)

Fresh Salad/tofubeats

Fresh Salad feat.SKY-HI (from album “tofubeats – lost decade”)

夢の中まで/tofubeats

FULL preview “tofubeats – 夢の中まで feat.ERA” out in 20130109

No.1/tofubeats

tofubeats – No.1 feat.G.RINA(official MV)

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