さる4月17日(水)にGinza Sony Parkで<YURU MUSIC NIGHT & DAY>と題したイベント&ローンチ会見が実施された。はて、「ゆるミュージック」って何?と思われた方。この首謀者(!?)は、あの「ゆるスポーツ協会」でお馴染みの澤田智洋さん。スポーツに続いて楽器・音楽弱者を世界から可能な限りなくして、楽器を演奏する楽しみをあらゆる人に提供しようというプロジェクト。「ゆるスポーツ」では運動が得意な人も不得意な人も同じスタート地点で遊びながら体を動かす仕組みを体験させてくれた澤田さん。楽器演奏でも「ゆる」は世界を変えるのか?(大げさ?)発明された楽器のタッチ&トライやプロのパフォーマンスなど、盛りだくさんなイベントをレポートします。

<YURU MUSIC NIGHT & DAY>

「世界ゆるミュージック協会」のローンチに際して登場した澤田さんは、「ゆるスポーツ」で積み上げてきた成果を経て、新たに楽器・音楽弱者をなくすアプローチを発案したことを説明します。スピーチは相変わらず舌好調の澤田節。

「スポーツ嫌いな人を世界からなくそうと思って新しいスポーツを作ってきて、今、4年ほど活動して40競技ほど発明しました。そして実際、スポーツ嫌いは減ってきています。その一人は私です。足は遅いし、すぐ肩を脱臼する、全身運動音痴なんです。20代で2回しか運動しなかった私が、今、週に2回、20kmずつ走るんです」と、自らの実証実験が功を奏していることを熱弁。

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ゆるスポーツの活動の中で、他のジャンルでもコンプレックスを抱える人たちに遭遇したと言います。「その一つが楽器。日本人の大人の5〜10%は日常的に楽器を演奏していない、逆にいうと90%程度が楽器・音楽弱者なんです。そんな人を世界からなくしていこうというのが『世界ゆるミュージック協会』の活動になっていくと思います。試行錯誤中です!」とありのままのスタートで笑わせ、会場は一気にリラックス・モードへ。

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続いては会場でタッチ&トライも楽しめた発明楽器を制作者が説明。ここからはその仕組みや体験してみたインプレッションを交えて紹介しましょう。

「Touch the Sound」

スーパーボールに似たボールを転がして音を出す楽器。ベース音、ビート、メロディなど、それぞれのボールが違う楽器の音を出すので、曲っぽくもできるし、ただ転がして意外な音が鳴るのも楽しめます。

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「Sound Wars」

フェーダーが攻めてくる敵のようで、それをツマミと鍵盤で撃退するシューティングゲーム風の楽器。DJがミキサー操作する雰囲気とゲームを同時に楽しめる感覚でした。

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「POSE GUITER」

センサーが仕込まれたリストバンドを左右上下に振ることで、ギターのコードが鳴る仕組み。実際のギターコードはよくFで挫折すると言われますが、このギターはダンスと組み合わせて音を出すのも面白そう。ライブでオーディエンスとコール&レスポンスに使えば一体感が得られるかも?

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「ウルトラライトサックス」

喉で出している音をカズーを基盤にした部分を通してサックスの音に変換。音はカズーに似ていて、インストのメロディを歌う感じなのでいい塩梅にゆるさが醸し出されます。トライする人に「ルパン三世のテーマ」を吹く人が多かったのはそれがサックスのイメージだからでしょうか。

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「TYPE PLAYER」

パソコンのキーボードを叩くとピアノや様々な楽器の音を発するというもの。五線譜ではなく楽譜はアルファベットの文字列で、意外とピアノを弾くより難しいかも。しかし見た目がカッコよく、タイピングしているようで演奏しているというのがユニークです。

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「和音グラス」

テック系の楽器が多い中、ぐっとアナログなこちら。様々な大きさや厚さのグラスに液体を入れ、一つづつAやFなどキーを設定。乾杯するといい感じの和音が生まれる仕組みです。演奏にもよし、結婚式の乾杯なんかにも良さそうです。

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他にもIoTブロックを搭載し、音の鳴る靴「ME-SHOES」も小学生の女の子が披露してくれました。自分で好きな音をプログラムしたそうで、子供たちは大人にない発想でダンスやパフォーマンスと組み合わせて遊びそうです。

続いてはこれらの楽器を使ったプロのパフォーマンスがスタート。シンガー/トラックメーカーのSUKISHAさんは、オリジナルのトラックを流しながらPOSE GUITARでギターサウンドをプラス。使ってみた印象から、「ダンサーの振り付けと連動させたり、大勢で演奏すると面白いんじゃないか」というご意見。確かにキレッキレのダンスを踊りながら、自らギターサウンドも発していたらカッコ良さそうです。

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続いては車椅子ダンサーとして活動中のかんばらけんたさんもPOSE GUITARを使ったパフォーマンス。SUKISHAさんが提案したことをすぐ見ることができた印象で、シャープな手の動きとギターサウンドがシンクロし、アクロバティックなダンスと相まって度肝を抜かれました。

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そして最後は楽器制作者と、飛び入りでヒューマンビートボクサーのTATSUYAさんによるセッションが展開。曲はベン・E・キングの「Stand By Me」。主旋律はウルトラライトサックスが担い、コードはPOSE GUITARやTYPE PLAYERが得意とするところでした。やはり合奏すると「音楽だな〜、演奏したいな〜」という気持ちが高まります。

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楽器をかじったことのある人も大きな音が出せなかったり、目標がないと演奏から遠ざかりがち。ゆるミュージックの楽器たちはテクニックより、単純に音を出す楽しさや、楽器のユニークさでコミュニケーションのきっかけを作れることがもっとも大きな意義だと感じられました。さらにはユニークなツールを通して、やっぱりギターやピアノをやってみたいとか、ゲーム感覚でツマミをいじってみて、今度は音を出す方のDJになってみたいとか、モチベーションが再燃する可能性も大アリなんじゃないでしょうか。

次回は5月19日(金)に開始される「ゆるスポーツランド」内にも「ゆるミュージック」のブースが登場するそうなので、チェックしてみては。

EVENT INFORMATION

ゆるスポーツランド2019(YURU SPORTS LAND 2019)

日時: 2019年5月19日(日)
時間: 12:30〜16:00(開場/受付開始 11:30)
受付場所: ヨガスタジオ前の芝生広場
場所: スポル品川大井町
参加費: ¥3,500(+tax)
対象(推奨年齢): 10歳以上(原則として、参加同意書に同意をいただける方。性別・年齢は一切問いません)

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石角友香

石角友香

ライター

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