今回は私もこのボードの試乗にチャレンジ。『JYRO』への搭乗はまずボードの上に乗るところから始まります。しかしここで注意しなければいけないのは、片足を置いた時点でジャイロセンサが感知、動作を始めてしまうため、素早く反対の足を乗せないと、置いた足を軸に『JYRO』がクルクルと回り始めてしまいます。焦る必要はありませんが、テンポよくサッと両足を置くことがポイントのようです。

近未来感覚の乗り物!東京おもちゃショー2016で『JYRO』に乗ってみた tec160623_yv_2

さて、両足を置いてボードの上に立ちます。すると車輪が固定されていないため、最初は安定せず膝から下がガクガクしてしまいます。しかし、実はここですでに『JYRO』のジャイロ機能が働いていることに驚かされるでしょう。ボードに搭載されたジャイロ機能が安定する方向へボードを動かすため、自分で飛び降りようとしない限り倒れることがありません!ただこの格好、端で見ているとちょっとヘタレな格好に見えるかもしれません……。

近未来感覚の乗り物!東京おもちゃショー2016で『JYRO』に乗ってみた tec160623_yv_4

立っている側としては「あ〜倒れる〜、もうダメ〜」とか思っていても、ボードが絶対に倒してくれないのです。その状態に最初は戸惑うかもしれませんが、倒れないと分かればしめたもの。最初は怖くて前屈み状態になると思いますが、背筋を伸ばしてピンと立つようにします。すると徐々に揺れも減り、まっすぐな姿勢で立つことができます。直立に立つ場合の、ボードに置く足の位置にもポイントがあるようです。

さてここまでできたら、実はもうこの『JYRO』、乗りこなせたも同然です。あとは行きたい方向に微妙に体重をかけることで『JYRO』のセンサは敏感に察知し、前後左右、回転と自由にコントロールができるようになります。すぐ乗りこなせるかどうかは個人差もありますが、この日試乗をされた方は、乗り始めて10分もたたないうちにコツをつかむ人も多くおられ、それほど難しいものでもないものと思われます。

但し少しでもスピードを出すと、停止時に慣性力を強く感じ不安定になるおそれがあります。特に最高時速20km/hとまでなると、急停止はかなり難しく危険です。最初は低速でしっかり安全に停止する練習をするとよいでしょう。

近未来感覚の乗り物!東京おもちゃショー2016で『JYRO』に乗ってみた tec160623_yv_6

近未来感覚の乗り物!東京おもちゃショー2016で『JYRO』に乗ってみた tec160623_yv_5

『JYRO』は、この日試乗した機種以外にも子供向けのサイズの小さいものや、縦一輪型など、バラエティに富んだラインナップが用意されています。この日チャレンジした機種は、予定価格は約9万8000円。現在国内で入手できる機種の相場からすると、少し高めと感じる人もいるかもしれません。しかし仕様としてはおそらくハイエンドクラス、スペック的にはかなり充実しています。特に本機種のバッテリーは、世界でも大きなシェアを誇るSAMSUNG製の信頼性の高い製品を使用しており、かつ日本代理店を通した、しっかりしたサポートも用意されているため、安心して使用することができます。

<東京おもちゃショー2016>では、類似機種もちらほらと見られた立ち乗りスクーター。これから日本でも徐々にその知名度も、利用者も増えて行くことは間違いありません。その中でもこの『JYRO』は、機能性でも信頼性の面で、安心して乗れる機種といえるでしょう。本格的に「乗ってみよう!」とお考えの方には、是非一度チェックしてみることをオススメします!

Y Volution 公式サイト