4つ打ち16ビートと、シンセやギターから、“これでもか!”と放たれるリフを中心とした高揚感と上昇感溢れるディスコロックを主なる武器に、出ずる場所を立ちどころにダンスホールへと変えてきたthe telephones。彼らの放つ、「DISCO~!!」の連呼とオーディエンスのレスポンスや呼応によるライヴに於ける一体感や参加感は、これまでに多くの酔狂者や中毒者を生んできた。そんな彼らも来年結成10周年。そこに向かう先鞭的なニューアルバム『SUPER HIGH TENSION!!!』が、ここに届けられた。
これまでに無かった新要素や試みも多数導入された今作は、彼らの真骨頂でもある「ハイテンション」をあえて冠にした逸品。とは言え、この場合のハイテンションは、これまでの彼らをイメージする際にパッと浮かぶ、“ウヒョ~楽しい!!”と、大脳直結で無条件にエンドルフィンやドーパミンを分泌させるものとは若干違った類い。今回はエモさも交わり、足元からジワジワ込み上げ、終いには身体中を快感が支配する、あの至福にも似た類いのハイテンションに満ちている。それはまさに、ワンランク上の高揚感や至福感を寄与する、「大人のハイテンション」。早速、4人を直撃。今作を中心に色々と話を訊いた。