kairisane-interview-info

みちくさボンバイエ

77
©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

皆さん、こんにちは! 先日、日本のファンが歓喜する待望のニュースが届きました。なんと、中邑真輔さん、アスカさんに続く、カイリ・セインさんのスマックダウン(※1)昇格!! まだアメリカに渡って2年も経っていないのに、本当に素晴らしい快挙だと思います。華やかでかっこよくてかわいらしくて、誰からも愛されるカイリさんは、これからもどんどん上に昇ってくれそうですね。早速結成したアスカさんとのタッグも絶好調で、2人がタッグ王者になるのもそう遠くないかもしれません。
今回はそんなカイリさんの合同インタビューに参加させて頂きましたので、その様子をお届けしたいと思います。それではいってみましょう!! 
※1:「ロウ」とともにWWEの2大ブランドのうちの1つ。

Interview:カイリ・セイン

——スマックダウンに昇格した率直な感想を聞かせていただけますか? 

昇格できるタイミングは、本当に直前まで誰にも知らされなくて。私もいつかは上がりたいと思っていたんですが、タイミングがいつになるかは全く分かっていなかったんです。今回、「君はスマックダウンに出るからね。」って言われたのがレッスルマニア前日くらいですかね。本当に直前のことだったので、やっぱり驚いたというのが正直な感想でした。でもNXT(※2)にいる間、いつ上にあがっても恥ずかしくないような選手でいることや、どうやったら上に行けるかということはずっと考えて準備はしていました。
※2:選手育成などの役割を担うWWEの下部組織に位置する団体。

——実際にスマックダウンに出てみてファンの反応も良かったと思いますが、ご自身の感触はいかがですか? 

最初に呼び込まれて入った瞬間と、入場した時のWWEユニバース(※3)のみんなの反応がすごくて。そのおかげでリラックスできて、いつも通りの自分らしい試合を楽しめましたね。
※3:WWEファンの総称

ボンバイエインタビューVol.23/カイリ・セイン interview190507kairisane-interview-1
©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

——ペイジとアスカさんがセコンドについているのも、かなり誇らしいことかと思いましたが。

もう信じられないですよね(笑)。アスカさんと同じリングに立ちたいというのが入った時からの夢でしたし、ペイジも私がWWEに入る前から「こんなにかっこいい選手がいるんだ」と憧れていた方だったので、今でも不思議というか、こんなに心強いパートナーはいないと思います。

——これからタッグ、シングルともに王座への挑戦が期待されていると思うのですが、タイトルへの意気込みはありますか? 

タッグのベルトはこれから挑戦していく展開が読めるんですけど、タッグマッチは日本にいた時から好きですし、今までどんな相手と組んでも楽しかったし。だから、日本でも一緒のリングに立ったことが無いアスカさんとWWEのスマックダウンで組んで、どんな化学反応が生まれるのかは私自身も楽しみですし、ファンの皆さまも楽しみにしていてほしいと思っています。アスカさんとのタッグは、すごいものが生まれる気がしています。

アスカさんは本当に頼りがいがあってパッションもあって、全てにおいて尊敬できる先輩なので、アスカさんと早めにベルトを巻いて、6月の日本公演の時に防衛戦とかできたら最高だなって思いますね。

——今、ベッキー・リンチが独占しているシングルの王座に関してはいかがですか? 

いつでも挑戦できる準備はできていますし、ベッキーをはじめ、シャーロット・フレアーとか、ベイリーとか、アレクサ・ブリスとか、サーシャとか・・・もう全員ですよね。どの選手と闘っても本当にワクワクするだろうし。私が断トツで小柄だと思うんですけど、自分が日本で培ってきた受けの強さとかを活かして、WWEのトップ選手達に早く絡んでいきたいですね。これからすごく楽しみです。

——日本からの紫雷イオさんやKUSHIDAさんをはじめ、今NXTには世界中からたくさんの選手が集まってきていますが、NXTでの経験や思い出について聞かせて頂けますか? 

現在、史上最高最多のメンバーがNXTに在籍していると思うんですが、人数が多い分チャンスの数も限られるし、そのチャンスを活かさないと次に使ってもらえないという本当に過酷なところでした。私がNXTで1番学んだことは、たくさん選手がいる中でどうやって自分を覚えてもらうか、その上で大事なことはやっぱり「人と比べない」ということですね。WWEでずっとやっていると、否定的な意見を言われることは誰しもが経験するんですよ。私もそんなブーイングを受けたりしましたし。そんな時は悩むこともあると思うんですけど、自分を信じてやりたいことを貫くことが1番だと思いますね。自分にできることは何なのかを考えて。
どんどん試して失敗を繰り返しながら無駄なものを削ぎ落としていって、自分にしかできないプロレスをやるというのがNXTで学んだことですかね。否定的な意見を気にしすぎた時点で飲まれてしまって、新しい子が入ってきたプレッシャーも感じるし、メンタルが上手くいかない悪循環に陥ってしまうと思います。いかに自分で良い循環を作るかが鍵だと思いますね。

ボンバイエインタビューVol.23/カイリ・セイン interview190507kairisane-interview-2
©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

——カイリさんのオリジナリティと言えば、「カワイイ」「強い」魅力で子どもたちにも大人気だと思いますが、表現面で意識していることはありますか? 

私もファミリー層や子供のファンをたくさん獲得したくて、それを目標に頑張っていたんですけど、みんなに憧れてもらえるように特に入場では自分の世界観を出しつつ、まるでディズニーランドに来たときみたいなワクワク感やキラキラ感を出せるようにしています。そして、それが試合になると180度変わって。どんなにボロボロになっても立ち上がり続けて、全力で闘えば勝てるんだよっていうのを見せられるように心がけていますね。

でもほんと、嬉しいですよね。私日本人だけど、たくさんのアメリカ人の子供たちが「カイリ!カイリ!」って言ってくれるんで。やっぱ人種は関係ないなって改めて思いました。

——NXTでデビューした時と、スマックダウンでデビューした時で心境の違いはありますか? 

NXTではWWEのシステムについて知ったりコミュニケーション(特に英語)を学んだり、会社側がどういうことを自分に求めているのかを、毎日考えながらずっとやってきました。スマックダウン所属になってからはコーチもいないですし、ほんと、独り立ちですよね。
NXTの時は集団行動が多かったので、遠征の時の移動や食事も一緒に取ることが多かったですし、本当に家族感があってコーチがいつも助けてくれる環境だったんです。今は誰にも甘えられない状況で、ホテルやレンタカーも自分で手配して、1人で3時間かけて移動したりとか。試合のことも自分で考えながらプロデューサーとコミュニケーションをとって、「責任」というものが本当に大きくなっています。

ただ、NXTの経験がなくそのままスマックダウンに入っていたら絶対にうまくいかなかったと思うので、NXTでの経験は本当に自信にもなったし必要だったと思います。
NXTでは「パフォーマンスセンター」という学校みたいなところで、リング練習、ジム、英語、マイクパフォーマンスなどの時間割が組まれていたんですが、これからは自分でジムに行ったりしないといけないし、リング練習は試合の前に会場で少ししかできないので、生活は180度変わりましたね。

——食生活は、その後変化ありましたか? 

こちらの料理は塩と油の量がすごいので、ほぼ自炊しています。中邑真輔さんがオーランド情報をくれるんですけど、「あそこにアジアンマーケットができたよ」とか「日本食が買えるスーパーができたよ」という情報をみんなに共有してくれるので、そこで炊飯器もお米も買いました。今はまっているのは、甘酒を自分で作ることですかね(笑)ヨーグルトメーカーが売っているんですけど、それを使うと乾燥の麹で甘酒が作れるんですよ。すっごい美味しいです。

おかずも、アジアンマーケットで納豆とかキムチとか、大根とか売っているので、日本人選手はみんな日本食作ってると思いますよ。ホテル生活中はできるだけ寿司屋さんとかタイ料理みたいなヘルシーなものを探して、なるべくジャンクフードは食べないようにしていますね。

——最近、タッグ王者アイコニックスの2人にすごく絡まれていますが、スマックダウンデビューから2連勝して感触はいかがですか?  

まぁ、勝てそうですよね(笑)でも、アイコニックスの2人も本当に良い選手ですよ。

WWEに来て改めて思ったのは、スーパースターたちが男女共にみんな本当に気さくで、びっくりするほど面白いんですよ。このまえ、普通にリングサイドでアップをしてたら後ろから肩ポンポンって叩かれて、振り向いたらランディー・オートンだったんです(笑)びっくりしてどうしたんだろうって思ってたら「カイリ!俺、君のフィニッシュ好きなんだよね。」って言われて、これこれってダイビングエルボーのポーズまでしてくれて。知ってくれてたのが嬉しかったですし、「あれって自分は痛くないの?マイ・フェイバレット・フィニッシュだよ。」って褒めてくれたんです。AJスタイルズとかも、会う度にエルボーのポーズをして「俺にもできるかなあ?」とか言ってくれて。身内のスーパースターたちがわざわざ声をかけてくれるんです。

——こんな人にまで声かけられちゃったっていう人はいますか? 

そうですね。ランディー・オートンとか、ポール・ヘイマン、シャーロットのパパのリック・フレアーとか・・・ローマン・レインズとかもすごく気さくで優しいですし、みんな本当に優しく接してくれますね。

——最近、ニュー・デイのビッグ・Eはカイリさんへの愛が炸裂していますけど、それについてはいかがですか? (笑)

ビッグ・Eですよね(笑)めっちゃ嬉しいんですけど、男子選手も女子選手も、たぶん私のこと動物のペット的なかわいさというか、「あっ、カイリだ!よしよし。」みたいな(笑)
身内からもそんなキャラクターみたいに思ってもらえて嬉しいです。ありがたいし、温かいし、やっぱりみんなエンターテイナーなのでめっちゃおもしろくて、毎日笑わせてもらっています(笑)もちろん私も笑わせますし、みんな本当にいつも冗談ばっかりですね。私がエルボーの素振りをすると「痛っ!」ってリアクションしてくれたり(笑)
もっとピリピリした感じも想定していたのですが、本当に良い環境です。

ボンバイエインタビューVol.23/カイリ・セイン interview190507kairisane-interview-3

——来年のレッスルマニアがタンパで開かれるということで、カイリさんの海賊イメージともぴったりかと思いますが、どう感じていますか? 

ロゴもテーマ曲も海賊でしたもんね(笑)タンパの会場にも海賊船があるみたいで。一部のファンの方からは「#Kairimania」というハッシュタグまで作ってもらってて(笑)
これは運が良かったというか、これを活用しない手はないというか。8年前に東京のスターダムでデビューしましたけど、デビューの時から「海賊」というコンセプトは1mmもぶれずにここまでやってきたので、やっと今「海賊で良かったなあ」って思ってます(笑)
元々ヨットをやっていたこともあり、デビューから8年間一途に海賊をやり続けているので、堂々と「私は海賊だ。」と言って「Kairi Mania」を実現したいと思います。

来年のレッスルマニアでは、ぜひタイトルマッチをやりたいですね。シングルなのか、タッグなのか。タイトル戦線には絡んで、タンパにある海賊船から入場したいです(笑)
今年のメインも見てましたけど、ロンダもシャーロットもベッキーも、女子がレッスルマニアのメインを飾るのは初めてのことだったのですごいプレッシャーだった思うんですけど、その大役を堂々とやり遂げて。同じ女性としてかっこいいなと思ったし、自分もそうなりたいなと思いましたね。
その為には心技体揃ってないと良い試合もできないだろうし、チャンスももらえないと思うので、常に心技体を整えて、言われたらいつでもいける準備はしておきたいと思います。

ボンバイエインタビューVol.23/カイリ・セイン interview190507kairisane-interview-4
©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

——海賊ということで、海には行っていますか? 

それがね、海が近くにないんですよ。オーランド、フロリダって海のイメージがあると思うんですけど。湖はいっぱいあって、ワニはいますよ(笑)
真輔さんとかは1時間くらいかけてサーフィンに行っていると思います。

でも、これからは住む場所も自由になるので、海の近くへの引越しはちょっと考えていますね。ロサンゼルスとかは理想だけど、物価が高いんですよね。

——それでは、日本のファンに向けて、見どころを含めてひと言メッセージを頂けますか? 

アスカさんとのタッグでもそうですし、これからカイリ・セインとしても、しっかりとWWEに貢献したいと思っています。もっともっと自分の存在によって色々とかき回して、見る人をワクワクさせられるようになりたいです。全力で闘って、絶対損はさせないと思いますので、目を離さないでいてくれると嬉しいです。

ボンバイエインタビューVol.23/カイリ・セイン interview190507kairisane-interview-5
©2019 WWE, Inc. All Rights Reserved.

以上、カイリ・セインさんのインタビューでした!NXT時代もそうでしたが、カイリさんはスマックダウンに入っても本当に周りから愛されていますし、合同インタビューでもメディアの方々がみんな笑顔で話を聞いていて。やっぱりカイリさんの人柄は素晴らしいなと改めて実感しました。昨年はWWE史上初めて女子だけの大会「エボリューション」も開催されましたが、今年の女子戦線もカイリさんがスマックダウンに加わってますます目が離せなくなりましたね。カイリさんがタイトルにどんな絡み方をしていくのか、本当に楽しみです。

そして、いよいよ来月に迫ったWWE日本公演。セス・ロリンズやブラウン・ストローマン、アレクサ・ブリスなどのトップ選手はもちろん、AJスタイルズやアスカさん、リコシェなど、日本人スーパースターや日本でも活躍していたスーパースターも多数来日予定です。ぜひ皆さん会場に足をお運びくださいね。
(※来日選手は変更となる場合がございます。予めご了承ください。)

次回のみちくさボンバイエもお楽しみに、それでは。

EVENT INFORMATION

WWE 日本公演「WWE Live Tokyo」

6月28日(金)〜6月29日(土)
両国国技館

詳細はこちら

ダゼー・ファンクJr.

ダゼー・ファンクJr.

コラムニスト

Published on

Last modified on