“いつもゾクゾクさせてくれる。”そんなレコードショップに出会ったのは初めてだった。

他の店の様に好きなDJが働いているわけでもない、クラブでもない、ましてや、私はDJでもプロデューサーでもない。でも、行く度に何故だかよく分からないけど、身体中の毛穴が開く感じがするのだ。

オーナーに直撃! ベルリンのシーンを担うレコードショップ「The Record Loft」とは? column150216_km_6

オーナーに直撃! ベルリンのシーンを担うレコードショップ「The Record Loft」とは? column150216_km_5

友人に連れられて、初めてここへ来たのはちょうど1年前。まだどことなく未完成で新しい木の匂いのする店内には、中古ながらも初々しく並ぶレコードたち、トイレの壁のサインは空白だらけだった。

今となっては、ショップの通路だけでなく、オフィスの中までもレコードが占領し、世界中からDJが訪れ、トイレの壁は隙間もないほど著名DJ陣のサインで埋め尽くされている。

レコードショップの名前は“The Record Loft”

移民と新しい文化が入り混じるエネルギッシュで独特な雰囲気を持つ通称“コッティ”と呼ばれるKottbusser Tor駅からすぐのところにある。

1月に開催された1周年のアニバーサリーイベントは平日などお構いなしの大盛況ぶりだった。多忙極まりない中、オーナーでマネージャーのChristian Pannenborg氏へのインタビューを決行した。改めて、お祝いの言葉とリスペクトを込めて、このスペシャルインタビューをお届けしたい。

オーナーに直撃! ベルリンのシーンを担うレコードショップ「The Record Loft」とは? column150216_km_1

次ページ:“もしここがパリだったら、間違いなくレコ屋ではなく、高級レストランになってるよ。”