長年連れ添った夫婦の絆が揺らぐ姿を描き、数々の賞を受賞した『さざなみ』など、深く繊細な人間ドラマを魅せるアンドリュー・ヘイ監督最新作『荒野にて』が、2019年4月12日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷 他にて全国順次公開となる。

『荒野にて』

母に捨てられ、父を亡くし、突然天涯孤独となった15歳の少年チャーリーが、自分の居場所を探し求める姿を繊細に描きあげる本作。

主演のチャーリーを演じるのはチャーリー・プラマー。孤独、やり場のない痛みを瑞々しく演じ、第74回ヴェネチア国際映画祭にてマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した若き期待の新星だ。更にスティーヴ・ブシェミ、クロエ・セヴィニーら個性派俳優が脇を固め、ヘイ監督の世界を創り上げていく。

アンドリュー・ヘイ監督&A24配給の映画「荒野にて」本予告編が公開 film181228-kouya-1200x800
© The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

本予告と本ポスターが解禁

「アンドリュー・ヘイの世界に、ふっ飛ばされた。少年の絶望が、詩のような美しさで滲み出していく―。」 本作に賞賛を送るグザヴィエ・ドラン(映画監督)の言葉から始まる本予告編。

母親の写真を眺め、思い出にふける内気な少年チャーリーは父親とふたり暮らし。唯一の楽しみは競走馬ピートと過ごすひととき。前半、ささやかながら穏やかな生活が映し出されるも一変、父親の突然の死によって、彼は「世界から滑り落ちた」。追い打ちをかけるように、走れなくなったピートの殺処分が告げられた時、チャーリーはピートを連れ、“自分の居場所を探す旅”に出る。しかし踏み出した先で直面するのは過酷な“現実”だった。後半では、チャーリーの心の痛みや激情的な涙と、この世界の美しさに触れた笑顔が交互に描き出され、彼が進みゆく荒々しくも美しいアメリカの大自然と呼応するように切り替わっていく。少年が先の見えない荒野の先に見たものとは―? チャーリー・プラマーの静かだが力強く、瑞々しい演技が輝く、この春一番の感動を期待させる予告編となっている。

同時に解禁された本ポスターからは、チャーリーとピートがまさに旅立つその瞬間が淡い空模様とともに切り取られており、無垢な少年が広大な荒野の先にある“希望”を求める切実さがひしひしと伝わるビジュアルとなっている。

北米では今最も勢いがある気鋭スタジオ「A24」が配給したことでも話題の本作、1月よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで開催される<未体験ゾーンの映画たち2019>にて特別先行上映が決定している。

荒野にて

4月12日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー

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監督:アンドリュー・ヘイ『さざなみ』 出演:チャーリー・プラマー 『ゲティ家の身代金』、スティーヴ・ブシェミ、クロエ・セヴィニー、トラヴィス・フィメル
配給:ギャガ
原題:LEAN ON PETE/2017/イギリス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/122分/字幕翻訳:栗原とみ子   
© The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

<STORY> 小さい頃に母が家出し、その日暮らしの父と二人暮らしのチャーリー。家計を助けるために競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事を始めるが、ある日父が愛人の夫に殺されてしまう。15歳で天涯孤独になってしまったチャーリーの元に、追い打ちをかけるように届いたのは、試合に勝てなくなったピートの殺処分の決定通知だった。チャーリーは一人馬を連れ、唯一の親戚である叔母を探す旅に出るが、彼らの前に広がるのは、あまりに広い荒野だった。

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