––––なかなか交流に発展しないですね(笑)。飲みに行ったりとか、そういう感じではないのですか?

坂本 ムーグさんとカラオケ行きましたよね?

––––ムーグさんと坂本さんで?

山本 はい。他にも何人かいて。そのとき僕は空前のカラオケ・ブームで、いろんな人を引っ張り出して、無理やり歌わせていたんです。ある日、あまり面識もないのに、坂本くんを呼び出して、歌わせたっていう(笑)。

坂本 人のライブの打ち上げで一緒になって、最初は断ったんですけど、手をあわせて「お願いします!」って言われたので行くしかなくなって。

––––強引な(笑)。ちなみに何を歌ったんですか?

山本 最初、カタログを30分くらいじっと見続けていたので、やっぱり誘って悪かったなって、ちょっと後悔してたんですけど。急に「じゃあ、歌います」って(笑)。

坂本 僕と顔がそっくりだと言われているサーファーズ・オブ・ロマンチカというバンドの本木くんていう人がいるんですけど、誰かがわざわざ途中から本木くんを呼び出して。で、本木くんが来たら、ムーグさんが勝手にアリスの“冬の稲妻”を入れて、「ふたりでデュエットしろ」って。

【特別対談】Buffalo Daughter×坂本慎太郎。制限ばかりのこの世の中に想うこと interview140724_bd-sakamoto_sub3

––––無体な仕打ちですね(笑)。

坂本 ふたりで並んで歌ってるところをみんなにバチバチ写真とられて。あとムーグさんはゆらゆら帝国の曲を知らないのに入れて、テキトーに歌ってました。

吉永&大野 爆笑

吉永 この馴れ初めの話、酷すぎる(笑)。バッファロー・ドーターが悪みたいじゃん。

大野 わたしその日に、いつも迷惑をかけてごめんねって言ったのを覚えてる(笑)。

坂本 その後もまた電話がかかってきて……。

吉永 またかかってきたんだ(笑)。

坂本 またやるからって。

吉永&大野 爆笑

坂本 さすがにその誘いは断ったんですけど、その日はEGO-WRAPPIN’を呼ぶからって話で、2部屋用意して、1部屋を楽屋にして、お菓子も用意しておくから、歌いたくなかったら、そっちの部屋で休んでいていいからって。

吉永&大野 爆笑

山本 それが最後だったと思います。

吉永 酷い(笑)。

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