サウンド・オブ・ミュージック サウンドトラック – “My favorite things(私のお気に入り)”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

学生時代に、皆さんもご存知のJR東海のCMで知りました。ジョン・コルトレーンのアルバムを購入したら、この曲が収録されてて”私のお気に入り”だと知りました。それまではジョンのオリジナルだと勘違いしていて、18才の時に『サウンド・オブ・ミュージック』を見た時に、初めてこっちがオリジナルだと知りました。作中でトラップ大佐が子供たちの歌にコーラスで参加するシーンで泣いてしまって……それからとても好きになり、サントラも購入しました。『A journey to freedom』収録の”My favorite swing”は、春のようなワクワクするものと、やはりオマージュ要素が欲しいと思っていた時に、”My favorite things”が浮かんできたのと、Swingはシャッフルよりも楽しさという風に捉えていたので、このタイトルにしたんです。

DE DE MOUSE – “my favorite swing”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

小室哲哉 –“Gravity Of Love”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

T.M.Networkが好きで音楽を始めたという一面もありますが、中高生時代だとCDは高いもので小室さんのソロまではなかなか攻められなくて、しっかりと聴き始めたのは大人になってからなんです。2008年頃によく『Digitalian is eating breakfast』を聴いていて、ぼくの『A journey to freedom』の収録曲、”sweet gravity” を制作していた時、タイトルをLove(愛)という言葉を使わずにラブソングっぽい感じにしたいって考えていたんです。その時『Digitalian〜』に収録の“Gravity Of Love”がふと頭をよぎって、「甘い重力ってなんかなんかバブリーでいいな」と思い、タイトルを付けました。

DE DE MOUSE – “sweet gravity”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

“『farewell holiday!』を作るきっかけのひとつに、僕自身の軽音楽を作ってみたいという気持ちがありました”

 
――ここからの2曲は特に意外でしたね。

ギルバート・オサリバン – “アローン・アゲイン”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

『sky was dark』を制作していた時期は、まだ外部からの「DE DE MOUSEはこういうアーティスト」という印象に対して、消化ができない辛い時期で……純粋に「DE DE MOUSEの音楽をやりたい!」という気持ちが強くありました。”アローン・アゲイン”は「またひとりか」などと、寂しいというより重い内容ですが、その象徴的な部分にインスパイアされたんですよね。『sky was dark』の”my alone again”のタイトルは、ほぼそのままですが、これは僕の“アローン・アゲイン”なんです。アルバム制作に、曲のタイトルや楽曲、すべてにインスパイアされています。

Leroy Anderson – “Sleigh Ride(ソリ滑り)”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

ルロイ・アンダーソンは、運動会やクリスマスシーズンに、必ず耳にしたことがある曲ばかりですが、みんなが知らない作曲家。これらの楽曲は軽音楽で、軽音楽といえば当時のポップミュージックですよね。『farewell holiday!』を作るきっかけのひとつに、僕自身の軽音楽を作ってみたいという気持ちがありました。ダンスミュージックはシンセの音やメロディ、キック等、「この音でしか成り立たない!」ようなものが多いですが、それを取っ払って、「一度音符に置き換えて、演奏してもDE DE MOUSEの音になるものをやろう!」という想いで作りました。もうひとつは「すり込み」です。ファンの人も、お子さんを持つ年齢の方が増えてきたので、お子さんと一緒に聴いて欲しいという気持ちも出てきました。この曲たちを、大人になって聴いてみたら「クリスマスを思い出す」そういう音楽を作りたかったんです。それと、「もし子供が歌っている童謡が収録されている簡素なアレンジの児童向けCDを、フィル・スペクターがプロデュースしたら」という裏テーマもありました。やはり、根底にあるのは軽音楽なので、その中でもみんなが知っている曲と言ったら”ソリ滑り”かな。と思いセレクトしたんです。

――“イン・ザ・ムード”はリストを見た時に初めて聴く曲だな。と思って聴いたら……

グレン・ミラー – “イン・ザ・ムード”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

絶対に聴いたことありますよね!レッドロブスターのCMにも使われていましたし。実は『farewell holiday!』の最初の完成パーティは、レッドロブスターでやろうと思って、連絡もしていたんですよ。最後に収録されている”bloomy chorus”は、転調してからのストリングスのメロディを跳ねる感じで作っていたら、みんなでパーティをしながらロブスターを割っているイメージが湧いてきたんです。完成後にスタッフたちにも伝えたら、みんな笑いながら「確かにレッドロブスターだ!」という雰囲気になり「レッドロブスターでパーティしたい!」という話しをしたら、試み的にも面白そうだとさらに盛り上がりました。が、マネージャーには頑なに拒ばれました(笑)。それでも現場の熱意に押されて連絡をしてくれましたが、スピーカー以前の問題でイベントができる環境ではなかったんです。さらに「プラネタリウムやリキッドルームでのリリパに、3月のアメリカの準備もあるのに、レッドロブスターのリリパ実現までは抱えきれないよ!というか無理!」ともマネージャーに言われました……けど、僕は諦めていないです(笑)! 

DE DE MOUSE – “bloomy chorus”試聴はコチラ(スマホ専用サイト)

――レッドロブスターでリリパをしたいという話に変わってしまいましたね(笑)!

“イン・ザ・ムード”と”bloomy chorus”は曲としては全然違いますけど、ワクワク感は伝わると思います!『farewell holiday!』はテーマパークやフェアグラウンドミュージック、カートゥーンミュージックというオールディーズサウンドといった多面的に捉えられるアルバムでもありますが、コアなテーマにはルロイ・アンダーソンやグレン・ミラーのように、パーティをする時に聴きたくなるという部分もあるんですよ。

――今回のセレクトは繋がりが想像できない楽曲ばかりでしたが、『farewell holiday!』も含め、これまでの楽曲も改めて聴き直したくなりますね。それと、お父さまが作ったカセットのプレイリストから出会った楽曲が多かったという印象もうけましたが、影響などはありますか。

父親のプレイリストから、自分が好きなものへ紐づいて購入した80~90’sのポップミュージックは自分のベースのひとつかもしれませんね。僕は小さな頃に体験したことで印象に残っているイメージや子供の頃に見た映画や自分が住んできた街の中にあるファンタジーなど、そういうものを形にすることがデビューした時からのテーマなので、今もやっていることは変わっていないんです。

DE DE MOUSEが“楽曲制作で影響を受けた”プレイリスト interview160511_dedemous_2

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RELEASE INFORMATION

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