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90年代からKYOTO JAZZ MASSIVEを筆頭にした様々なプロジェクトを率い、DJ/ミュージシャン/プロデューサーとして第一線で活動してきた沖野修也が2015年にはじめた新プロジェクトKYOTO JAZZ SEXTET。沖野修也を中心に類家心平(tp)、栗原 健(ts)、平戸祐介(p)、小泉 P克人(b)、天倉正敬(ds)の6人で構成され、最新作となる2ndアルバム『UNITY』ではファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)の息子トモキ・サンダース(Tomoki Sanders)やSOIL&"PIMP"SESSIONSのタブソンビ、元ファータイル・グラウンド(Fertile Ground)のナヴァーシャ・デイヤ(Navasha Daya)などゲスト参加している。今回は最新作の制作過程や<フジロック・フェスティバル>への出演について沖野修也に訊いた。

——ちなみに、今回刺激を受けたり、この作品のライバル的な存在として挙げられるようなアーティストはいたのでしょうか? 前回それは、ロバート・グラスパーやホセ・ジェイムズだったと思うのですが。

今回はやっぱり、カマシ・ワシントンですね。僕は彼をミュージシャンとして尊敬していますし、数えてみて驚いたんですけど、僕は彼の同じアルバムを5枚も持っているんですよ。「どんだけ好きやねん」と(笑)。去年のフジロックも見に行きました。カミさんが「Tシャツがほしい」と言っていたこともあって、サイン会に並んで買ったんですけど、僕がその列の先頭でした。ただのファンかよ、って(笑)。

——(笑)。それはメンバーのみなさんも共有していた感覚だったと思いますか?

面白いんですけど、僕はアシッドジャズの時代から長年やっているベテランでもあるし、グラスパーやカマシ・ワシントンのようなアーティストよりも昔から音楽を聴いてきたし、作ってきたわけですけど、実際にリスナーの感覚としては、そんなに差はないというか。グラスパーはヒップホップのコミュニティにいましたけど、もちろんジャズも聴いているし、カマシ・ワシントンもトモキ・サンダースのお父さん(ファラオ・サンダース)の大ファンだったりするわけですよね。僕からしたら、ファラオ・サンダースともレコーディングをしているし、(冗談めかして)「カマシくん、あのさ、僕はファラオのプロデューサーだから。」という感じもあります(笑)。しかし、本当にカマシ・ワシントンのライブはすごくよかったですし、結局は、ミックスしている音楽の種類が違うだけなんですよ。だから、意識するというよりも、ロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンの動きも視野に入れつつ、自分なりにファースト・アルバムを発展させたということですね。

——今回のアルバム・タイトル『UNITY』には、どんな意味が込められているのですか。

トモキ・サンダースはアフロアメリカンと日本人のハーフで、ナヴァ―シャも、アメリカ人ですけどルーツを辿っていくとネイティヴインディアンやアジア、ヨーロッパのハイブリッドらしくて。今回のアルバムは、人種も性別も世代も違う人々が、色んな違いを超越して一緒に音楽を作ることの素晴らしさ表現したいと思ったんです。そもそも、そうやって僕らが結集していること自体がメッセージだと思うんですよ。“Song For Unity”にも「UNITY」という言葉を使っているわけですけど、人種がどうとか、性別がどうとか、世代がどうとか、そういうことに関係なく、みんながひとつになる。それ自体がアルバムのコンセプトであり、メッセージであるということです。

——そうして色々な背景を持ったメンバーや音楽要素が集まっていると、そこを交差点のようにして、色々な人が交わるきっかけになるかもしれません。

実際、今回のアルバムには60年代のジャズ、スピリチュアル・ジャズ、70年代の和ジャズ、それからヒップホップのように色々なジャンルが入っていますしね。もちろん、KYOTO JAZZ SEXTETという枠組みをとっちらかさないように統一感は意識しました。それに、曲の統一感とはまた別に、「人間がユナイトしていくような感覚」が作品を通してリスナーに伝わればいいなと思っていますね。

【インタビュー】沖野修也率いるKYOTO JAZZ SEXTET最新作『Unity』。異なる人種・価値観・時代を調和する音楽 KYOTO-JAZZ-SEXTET-700x653
KYOTO JAZZ SEXTET

——アルバム・リリース後は、<フジロック・フェスティバル>への出演も決定しています。まさに沖野さんが去年カマシ・ワシントンを観たフィールド・オブ・へヴンへの出演ですね。

去年客席にいて、サイン会でも一番前に並んでいた僕が、一年後に出るという。しかもそれが20歳の若者ならサクセス・ストーリーですけど、キャリア28年の50歳の男の話ですからね(笑)。

——(笑)。沖野さんはこうしてお話を聞かせていただいていても、世代にかかわらずとてもフラットに接してくれる方なんだと感じました。

トモキとも普通に電話で話したりしていますよ(笑)。それはきっと、20歳の頃のロンドンでのクラブ体験が大きかったんだと思います。初めて会った人でも長年の友達のように話すし、僕の中では年齢を越えて集うサロンのような感覚があって。それがもとにあるから、先輩風を吹かしたりもしないですしね。僕はDJでしょっちゅう海外に行きますけど、そこでもみんなに「Shuya」と呼ばれていますし。<フジロック>では、これぞKYOTO JAZZ SEXTETというライブを見せたいです。メンバーの能力を最大限引き出したうえで、完全燃焼します。そうして、今のジャズの面白さを伝えられたら嬉しいですね。

——『MISSION』後のツアーと同じように、ライブでは『UNITY』の楽曲がさらに変化していくこともありそうです。

そうですね。トモキ・サンダースとタブソンビというフロントの組み合わせも、いいものになると思います。実際、“Song For Unity”ではスタジオ音源でも、タブソンビがトモキ・サンダースを潰しにかかるぐらいのプレイをしていますから、当日は全員が音で殴り合うようなステージを見せたいと思っています。

——今日はありがとうございました。最後に訊かせていただきたいのですが、去年の<フジロック>のカマシ・ワシントンのライブを「カマシ・アメリカ」、今年のフジでのSEXTETのライブを「沖野ジャパン」として対決するなら、どんなスコアになりそうですか?(笑)。

なるほど、いい質問ですね。もし対決するなら……「1-0でSEXTETの勝ち」だと思います。って、怒られるわ!(笑)。カマシ・ワシントンの強烈なオウンゴールで1-0ですね(笑)。

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【インタビュー】沖野修也率いるKYOTO JAZZ SEXTET最新作『Unity』。異なる人種・価値観・時代を調和する音楽 interview_kyotojazzsextet_4-700x691

2017.06.21(水)
KYOTO JAZZ SEXTET
UCCJ-2143
¥3,240(tax incl.)


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オフィシャルサイト

text by 杉山仁
photo by Yusuke Yoshinaga (solla Inc.)

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杉山仁

杉山仁

ライター

乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、Hard To Explain~CROSSBEAT編集部を経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』をはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

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