川辺“小さい頃は、カセットテープに好きな曲を入れて家の車で聴いていました”

――さて、今回は「メンバーそれぞれのルーツ」をテーマに選曲をしてもらいました。そもそも、みなさんは小さい頃からプレイリストを作るのが好きでしたか?

川辺 小さい頃は、カセットテープに好きな曲を入れて家の車で聴いていましたね。竹内まりやとかSPEEDとか(笑)。(何か音源を手に入れると)何ヵ月も同じ曲がずーっと入っている、という感じでした。曲名は書いたりしてなかったですね(笑)。

ナカヤーン うちの家はスピッツのアルバムが沢山あって、それをずっと聴いていました。僕は曲名を書いたりもしていました。

須田 きっとJ-POPについても、全員聴いていたものが近いんですよね。X JAPANとか。

ナカヤーン それは須田さんだけじゃない?(笑)

――(笑)。学生時代になると、友達と音楽を貸し借りして詳しくなっていくような体験をすることがあったと思います。そういう意味で印象に残っているのは?

川辺 レンタルCD屋で借りてよかったCDを友達に薦めたり……買う事はもちろんですが、とにかく友達と自分であらゆる方法でレアな音源を手に入れたりしてました。

須田 僕らは大学の同じバンド・サークルにいて、そこでは1年生として入るとまず、すごい量の音楽をみんなで聴いて、「この人とは趣味が合うから、今度ヨ・ラ・テンゴのコピーをしよう」という風に相手を探していたんです。メンバーを固定せずに、1回ライヴをしたらまた別のメンバーと演奏するようなサークルだったので、そのためにも音楽を交換し合って、お互いの音楽の趣味を把握する必要があったんですよ。

川辺 あとは、当時の友達に、NUMBER GIRLのファンで向井秀徳が影響源として挙げている音楽なら何でも聴く子がいたんです。それを僕が教えてもらったりもして。それでひとつ、今回のプレイリストに選んだ曲も知りました。自分の好きなミュージシャンが聴いている音楽を聴くのは、大学生ぐらいだと一番いい方法かもしれないですよね。

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