これまでに何度か取材させてもらっているベルリン発のカメラアプリのEyeEmの写真展もその一つである。“REAL BERLIN”と題し、ベルリン在住のフォトグラファー32人によるベルリンの街や人を撮影した写真たちが展示された。外にも溢れ返るほどの人が集まり、フォトグラファー、モデル、ファッション関係者など多くの業界関係者が集結していた。ファストファッションに身を包んだティーンも、もさいスポーツメーカーを着た人もいない、大人のためのレセプションパーティーである。

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? EyeEm31

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? EyeEm4

同日別会場で行われていたのは、ベルギー出身のファッションフォトグラファーWilly Vanderperreが撮りおろしたRAF SIMONSのビジュアルアーカイブ展。ベルリン発カルチャーマガジン032cによるRAF SIMONS特集号のリリースに合わせて開催されたエキシビジョンである。会場に着いた時にはすでに暗くなっていて、外に溢れ返っていた来場者のファッションを細かく見ることは出来なかったけれど、会場内にいた人々だけでもスタイル、センス共にとてもハイレベルだった。

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? RAF11

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? RAF21

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? RAF31

ドイツの異端児“ベルリン”に注目が集まる理由とは!? RAF41

ベルリンはパリやミラノのようにエレガントではなく、80年代、90年代のNYのようなストリートファッションが似合う街だ。全身黒のミニマルモードやアヴァンギャルドが根強いことも事実であるが、その背景にはクラブカルチャーがあり、ストリートカルチャーとも繋がっていく。東京の裏原とも通ずるものがあり、パーティーや街中でふっと懐かしい気持ちになる。

決して洗練されていない、どこにも媚びない、独自のスタイルを生み出しているのがベルリンであり、そこに魅力や可能性を感じた人々が集まってきているのかもしれない。

次回は、ベルリンに関わる様々な日本人クリエイターたちからのリアルなコメントをお届けしたい。お楽しみに!