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6月24日(土)にサンパール荒川大ホールにて開催される<ミューズたちの歌謡祭inあらかわ>。テネシー・ワルツ、シクラメンのかほり、もう一度逢いたい、この素晴らしき世界など昭和歌謡からジャズまでをそれぞれ異なるバックグラウンドを持った、三人のミューズたち白崎映美、畠山美由紀、エミ・マイヤーが共演。今回、白崎、畠山の二人に深い部分での接点、東北人としての生き方、そして歌謡曲や演歌を今なぜ広い世代に届けたいのかを訊いた。

——お二人とも活動のターニングポイントとして震災という出来事があったと思うんですけど、アウトプットの仕方は違うとはいえ、お互いの表現の仕方を見てどうお感じですか?

畠山 私は勝手ながら白崎さんとは、アウトプットの感じが似てるのかなと思いました。もちろん表現形態は違いますが「東北の神様は、絶対見捨てないよ。」という想いは、共通するのかなぁと。白崎さんは、無意識に願いかけるというか、そういう力を呼び寄せるというか、割とそういう風に考えてらっしゃるのかな? 『まつろわぬ民』と。

白崎 いや、嬉しい。今度、じっくり飲みながら話しましょう(笑)。

畠山 ステージにもそういう想いも詰め込んでらっしゃるんじゃないかなと思って。

白崎 今言ってくださいましたけど、東北の神様、妖怪みんなで、東北守ってくれ! って叫んでるんですけど、これってね、これもそうなんですけど(Tシャツにプリントされた炎)、みんなの中にあるちっちゃい火みたいな、そこで繋がって行きたいなと思って。例えば震災に限らず声を出しにくい人、今の世の中でちょっと生きづらい人たちと繋がっていけたらいいなと思っていて、別にどんな形態でもいいと思っているから、こうやって、ま、同じ歌を歌う仲間が増えてって、そしてまた違う形でそういうことができていけばいいなと思うので、すごく出会えていがったな、と(笑)。

畠山 白崎さんが子供の頃、大火に巻き込まれた…とインタビューを読んで初めて知りました。声をあげにくい人、立場の弱い人の気持ちを当事者の方の目線、立場で見ていて優しい方だなと。深い考えのもとに活動されていて、歌だけではなく、そういったところも尊敬します。心身を使った芸術家だからこそ、凄い影響力もあるからこそ、良きものに導かれるように……と。

白崎 じゃ一緒にこういうの着てやっか?

畠山 これかっこいいっちゃねぇ〜(舞台『まつろわぬ民』のチラシを見て)。こんなポーズ取れないですよね?

【インタビュー】昭和歌謡からジャズの名曲まで!白崎映美、畠山美由紀が伝える“今だからこそ聴きたい歌謡曲の魅力” interview_arakawa__MG_0052-700x466

——巫女さん的というか、神様みたいですね。

白崎 これ、夜中に東京出て、福島県浪江町で夜明けを待って。いろんなことが大変すぎる福島だけど、福島の夜明けというか希望の絵を撮りたいなというので。すっげえさぶくて(笑)。2月に行って、こっちもう海なんですね。すごい風吹いて、風吹いて絵としては面白い感じになったけど。

畠山 こういうのってモダンダンス的なものを踊ってる途中のポーズなんですか?

白崎 いや、歌も割とこんな風にやってるんですけど、上々颱風時代からみんなが楽しくなるのがいいなっていう考えのバンドだったんで。じっちゃんもばっちゃんも子供方もっていうんで、音楽だけじゃなく見た目も、全部雰囲気が楽しくなればいいなってバンドだったもんで、最初はやっぱり笑って歌うとか、ちょっととてもじゃないけどできなかったんですけど(笑)。

——白崎さんは逆に地元が嫌で、都会に憧れて上京されたんですよね。

白崎 んだんだ。そしたらものすごい泥臭いバンドに捕まってしまって(笑)。オラの一番隠したい部分が全部あるみたいな。

——今、白崎さんがやってらっしゃる東北6県ロールろ〜るショーもいわばソウルレビューみたいな曲もありますもんね。ロックンロールなところもあるし。

白崎 やっぱり震災がすごく大きくて、あれがなければ私はそんな風にやってなかったなぁと。やっぱりものすごく大きな出来事で、今までも上々颱風で東北弁喋ったり色々してて、「おらは東北で生まれて育った、東北の体と心と声を持ってんだな。」と思ってたけど、何でこんなずっと恥ずかしいんだろうかな? 言葉とかもね。

畠山 すごくわかる(笑)。

白崎 東北人のコンプレックスがずっとあったんだけど、震災があって、『イサの氾濫』って小説に巡りあうんですけど、もう千年の昔から負け続けていて、この負けっぱなしの歴史が私たちのコンプレックスの元だったのかと思うと、「このやろー!」と思って、こんなんなっちゃったという(笑)。

【インタビュー】昭和歌謡からジャズの名曲まで!白崎映美、畠山美由紀が伝える“今だからこそ聴きたい歌謡曲の魅力” interview_arakawa__MG_0030-700x466

——白崎さんが声をあげにくい人も楽しみやすいようにと思うのは、堅苦しかったり難しそうだと入れないわけじゃないですか?

白崎 うんうん。なんか正しいことをでっかい声で言われるとちょっと引くみたいな。

畠山 「そ、そうだけどね。」というような(笑)。

白崎 一番最初は東北あちこち被災したところ行って、じっちゃん、ばっちゃんがちょっとでも一瞬でも辛いことを忘れて、「楽しかったな」と思ってもらえればいいな、って、最初はね。

畠山 私も震災後に東北、故郷に帰った時、自分のオリジナル曲を歌う…と言うより、みなさんが知っている曲を歌って、一緒に口ずさんでもらえればと。少しでも楽しんでいただけたらという気持ちで歌いました。歌は人の心の支えにもなり、楽しみでもある……と言う事を逆に体験させていただきました。

白崎 畠山さんの時代のお好きだった歌をアルバムにされたわけですよね。

畠山 アルバム『歌で逢いましょう』では、演歌、歌謡曲の名曲を歌わせていただきました。

白崎 で、なんか同じ感覚つうか、自分の楽曲というより数々の名曲が星の数ほどある。それをみなさんに聴いていただきたいなって、私も思ってたもんだから、今回はいい企画でご一緒させてもらうなって。うん。

畠山 白崎さんは自分が犠牲という表現とも違いますが、まずは自分から心を開いて音楽を届けてくれるんです。ご自身でも「恥ずかしいな」と思うことも先頭切って、みんなに道を開いてくださる!

白崎 そんな嬉しい事言ってくれて(笑)。ありがとうございます。なんていうかな、歌はちっちゃい頃から家が食堂だったりしたもんだから、お客さんが嬉しいのが嬉しいっちゅうか。なんで歌ってんのか? ていうのも、歌が好きっていうのもあるんだけど、お客さんが嬉しいのが嬉しいっていうのが自分の動機でもあって。だから回っていくっていうかな、喜びが回っていくっていうかな。それが好きなんです。

畠山 おじいちゃん、おばあちゃんに「あの歌、もう一回歌って。」なんて言われたら、本当に嬉しくって幸せだな!って、思います。

白崎 調子に乗るよね(笑)。

【インタビュー】昭和歌謡からジャズの名曲まで!白崎映美、畠山美由紀が伝える“今だからこそ聴きたい歌謡曲の魅力” interview_arakawa__MG_0091-700x466

石角友香

石角友香

ライター

大阪府出身。関西版ぴあ編集部で音楽コーナーを担当したのち独立。関西発信の今や幻(?)の音楽/カルチャー誌「MaMAマガジン」編集長を経験。現在は東京在住。音楽ポータルを中心に主に日本のバンド/アーティストのインタビュー、ライブレポート、特集記事の編集・ライティングを行う。音楽以外にも著名人の仕事上の失敗談や仕事観を探る週刊企画の編集や、企業誌なども担当。また、「FUJIROCK EXPRESS」の速報レポートや会場レポートを届けるチームに’13年から参加。10数年 観客として参加していたFUJIROCKを違う角度で体験中。

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